こうして結ばれた二人だが、次に体を交えたのは、これもやはり夏休みだった。
キスとは違い、セックスとなると、ホテルか隠れ家でもないと出来ない。
だが、教師と生徒がそんなところに出入りすることなど出来る訳が無い。
そこで弥生が考え出したのが、「古文研究会 夏合宿」だった。勿論、「古文研究会」とは弥生と浩介だけの自主勉強会だから、夏合宿などあり得ないが、「高原での二泊三日の勉強合宿」と弥生がペーパーを作り、親を安心させて、二人だけで伊豆高原の貸別荘に出掛けた。
日程では毎日勉強することになっていたが、別荘に入れば、セックスしかない。
朝、待ち合わせの駅で会った時から興奮状態になっていたので、昼過ぎに別荘に着くと、鍵を掛けるのも、もどかしく、直ぐに抱き合っていた。
「お風呂、入ろうか」
「うん」
二人は脱衣所で服を脱いだが、互いの体をちゃんと見るのは初めてだった。
修学旅行の時は、夢中で抱き合っていたので、全身をよく見てはいなかった。浩介は若いから、当然に体はきれいだ。
「浩介、あんまり見ないで」と弥生は胸と下腹部を手で隠したが、「だめだよ」と浩介に言われ、顔を赤らめながらも、その手をどかした。
「きれいだ」
「恥かしい」
もうすぐ42歳になるから、肌のつやも張りも衰えがあるが、規則正しい生活をしているので、同年代よりも遙かにきれいだ。下腹部は贅肉がついてふっくらとしているが、それは返って艶めかしい。
「弥生さん」
「はい」
浩介も「先生」などと他人行儀な言い方はしない。
「好きだよ」
「ありがとう」
手を繋いで湯船に入ったが、もう待ちきれない。
唇を合わせながら、浩介が乳房を揉み出すと、弥生の口から「あ~ん……」と甘い喘ぎが漏れ、浩介のペニスは既に行き場を求めて硬くなっているが、それは弥生も同じ。「はあ、はあ、浩介……ここ、ここよ」と彼の手を股間に導くと、そこも既にヌルヌルになっていた。
場所はどこでもいい。
湯船の縁にもたれる弥生の体を浩介が抱え、ペニスを割れ目に合わせて抱き寄せると、ペニスが膣に入り、二人は一つになった。
「あ、ああ、弥生さん……」
「こ、浩介……」
長持ちはしないが、浩介に抱かれた弥生は満たされた顔をしていた。
高原の空気はひんやりとして、体の疲れを癒し、力を蘇らせてくれる。
二泊三日の滞在期間の間、浩介と弥生は食事を取る時以外は抱き合って過ごした。昼夜問わず、体が欲しくなった方の求めに応じ、体を交え合い、何度も浩介は射精し、弥生はそれを全て膣で受け止めた。